粘着テープの構造・なぜくっつくのか
テープが相手にくっつくには、実は3つの要素が重要になります。テープの選定や使い方の参考に。
テープに関するお悩みを解決します、ハルイチの特集・お役立ち情報。こんなお悩みがありませんか?
今回のテーマは「粘着テープの特性数値」。テープの特性数値や、測定方法を正しく知ることで、
お客様が必要としているテープをイメージすることができます。
商品詳細ページや、製品カタログ類に掲載している特性数値。その測定方法についてご紹介します。
それらを知ることにより、そのテープの特徴、またお客様が必要としているテープもイメージすることが出来ます。
テープを選ぶときに一番気になるのが粘着力です。
これは、被着体にテープを貼り、一定の力で引きはがした時にかかる力の平均値です。
つまりはテープを引きはがす時の「はがれにくさ」です。
当サイトでは指定表記が無い限り、被着体はSUS(ステンレス板)を使用し、180°の角度で引きはがしています。
ここで注意が必要なのは、粘着力は貼る相手(被着体)によって大きく変わることです。
金属板と樹脂板、平滑面と粗面(木材など)では大きく数値が異なります。
粘着力はあくまで参考目安とし、サンプル等で実際に貼る相手に貼り、確認することをお勧めします。
ベッタリとテープが貼りついても、貼った後にズルズルとはがれてしまっては問題です。
保持力は被着体にテープを貼り、ズレ方向に一定の加重をかけ測定します。
一定の時間が経った時に、元の貼り付け位置からのズレ距離を表します。
つまりズレにくさ、数値が小さいほどズレにくいテープです。こちらも指定が無い場合はSUS板を使用しています。
粘着力と同様、こちらも実際に貼る被着体や表面状態により大きく異なります。数値は目安として、サンプルによる事前確認が必要です。
粘着テープは、相手にくっつく力=粘着力、ズレにくさ=保持力(粘着剤の凝集力)、基材とくっつく力=投錨力、
3つの力のバランスで成り立っています。
この3つのバランスを調整することによりテープの特徴が現れ、実際の用途に最適なテープが生まれてくるのです。
テープがくっついていても、切れてしまってはテープの役目をまっとう出来ません。
強度は、テープ片の両端を機械でつまみ、一定の力で引っ張っていき、切れた(破断した)時にかかった力の大きさです。
数値が大きい方が「切れにくい」という結果になります。後に述べます「伸び」ともおおいに関係する特性です。
強度が大きくても、テープ自体が伸びてしまっては固定できません。
伸びの評価方法は強度と同様、テープ片を両端でつまみ一定の力で引っ張ります。
切れた(破断した)時のテープの長さを、元の長さと比較し、「どれだけ伸びたか」をパーセンテージで表します。
つまり数値が大きいほど伸びやすく、小さいほど伸びにくいということになります。
テープの選定時には、ご用途に合せ強度・伸びも目安にされるとより良い選定が可能です。
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